グインサーガ97 ノスフェラスへの道
予定通り2ヶ月ごとの刊行。このペースって凄い。この人が書いてる本はグインだけじゃないのに・・・。
それはさておき、今回はケイロニア(サイロン)が舞台。
マリウス、オクタヴィア、アキレウス・シルヴィアの家族の葛藤がテーマ。
ノスフェラスへの道―グイン・サーガ〈97〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/10
- メディア: 文庫
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ハゾスがパロからケイロニアに戻り、アキレウス皇帝一家の心配の種をとりあえず解決し、ヴァレリウス率いる魔道師軍団を伴ってグイン救出軍が出発するまでの話。また、セムの村に逗留していたグインが失われた自分の過去を追い求めて中原へ向けて出発する。
マリウスと、オクタヴィア・アキレウスの気持ちのすれ違いが明らかになるんだけど、自分にはマリウスの言葉が自分勝手なものに聞こえる(オクタヴィアたちもそのように言っているが)。なんだかんだ言っても、結局は妻子を放ったらかして放浪(とは自分では思ってないようだけど)に出てしまう事については、言い訳できないと思うんだけど。自分にもカミサン・子供がいるので、マリウスの論理には共感できず、オクタヴィア側の気持ちになってしまうのかな?
マリウスの唄に反応したマリニアの様子は、明らかに今後の伏線だろうねえ。
それにしてもシルヴィアは悲惨。ここからどうやって外伝の「七人の魔導師」につなげるんだろう?
ハゾスの役回りは気の毒だねえ。でも好感度さらにアップかも。
最後の章のグインの様子には少し安心した。救出軍と遭遇できるのかなあ?グラチウスがいるからいいのか?