つらつらと、つらつらと

見たこと、感じたことをつらつらとつづっていきます

箸墓幻想

内田康夫の浅見光彦シリーズ。今回は奈良県のホケノ山古墳、箸墓古墳が舞台。

箸墓幻想 (角川文庫)

箸墓幻想 (角川文庫)

ネタバレ有り。
展開としてはまあ予想通りかな。全体的には、自分の好きな分野の古代日本史に関連しているので、おもしろく読むことができた。ただ、著者が日頃公言しているのが本当なら、プロットを書かないで新聞に連載していた作品とのこともあって、ちょっと説明不足やご都合主義では?と思える部分がめずらしく気になった。というのも、例えば犯人のうちの一人の人物描写があまりなく、突然犯人だよって言われるような印象を受けたり(極端に書いてます)、数少ない主要登場人物同士の(過去数代に遡った)関係が強すぎたり(そんなことあり得ないよなあと言うレベル。だから小説になってるんだけど)。