水曜日のジゴロ

栗本薫の伊集院大介シリーズ。樹さんが主人公となって進む物語。伊集院大介は要所に少しずつしか登場しない。

水曜日のジゴロ 伊集院大介の探求 (講談社文庫)

レズバーが舞台のため、というか、著者が好きなんだと思うけど、かなりきわどい表現がされている。自分としては、これ以上になると鼻について読む気が無くなるかも。別に嫌いじゃないけど、伊集院大介シリーズとしてみたときに、マッチしないだろうという意味で・・・。
全体としては、最後の謎解き部分は伊集院大介が語る形式なんだけど、それまでに手掛かり(読者に対してと言う意味で)もなく、唐突に伊集院大介の口からの説明となる感じがして、ちょっと違和感。前半から中盤に掛けての充実度に比べると(樹の心の中の描写とか)、ちょっと端折った感じが否めない。原稿の枚数の関係なのかなあ。それとも解決に向けてのスピード感を出すためなのか。