【読書メモ】2分以内で仕事は決断しなさい
本書は、元トリンプ・インターナショナル・ジャパン(株) 社長の吉越浩一郎氏の著書。出版当時2005年4月は、現役の社長だったよう。
本書は実に当たり前のことが書かれている。
「2分以内で仕事を決断する」ためのポイントは、
- 利益を生む組織を作る
- 仕事をゲーム感覚で楽しくやること
- 仕事には必ずデッドライン(納期)を設定する。
の3つ。
1.利益を生む組織を作る
会議で多数決なんてもってのほかです。多数決にすると根回しが当たり前になり、それがスピードを遅らせる原因になる、また過半数を取るために反対派に譲歩して、本来目指すべき方向から外れていく。(P175)
スピード勝負と言っているのに、多数決はその真逆のやり方。メンバーの意見を聞く必要はあるけど、決断はリーダが行うことで、物事の決定のスピードを上げるべきということ。そのためには、コミュニケーションを取りやすく、上下左右の組織間の風通しをよくする必要がある。そして、皆がどうすれば会社の利益になるか、自分の仕事で考えること。←ココ大事。
2.仕事をゲーム感覚で楽しくやること
デキる社員にとって、仕事はパズルやクイズのようなものです。(中略)難易度が増せば増すほど解いたときの満足感が大きいので、むしろ積極的に難しい仕事にチャレンジしたがる。いわばゲーム感覚なのです。(P110)
また、ゲーム感覚を持つ人は表情も明るい。遊んでいるのだから、ある意味当然です。逆にいえば、仕事で笑えない人はダメ。面倒な仕事を押しつけられている、つまらない仕事しかやらせてもらえない。そう思ってブスッとした顔で働いている人は、いつまで経っても成長しないし、まわりからも嫌われます。(中略)仕事という名のゲームで遊ぶ。そう思えるようになれば、毎日がきっと楽しくなるはずです。(P112)
こんな人が周りにいると確かに仕事が捗るだろうなあ。こういう人になりたい。
3.仕事には必ずデッドライン(締め切り)を設定する。
デッドラインは基本的に翌日。最長で一週間まで。
なぜデッドラインにこだわる必要があるのかは、
それはデッドラインが仕事のスピードを上げる原動力になるからです。(P17)
仕事のスピードを上げるには、「いつでもできる」という状況を意図的になくしてしまわねばなりません。(P17)
後回しにすると、思い出すのに時間が掛かるし、状況が変わってしまって再度調べ直しになったりすることもあるから、スピードが落ちるのは当たり前。
当然、締め切りを設定するだけでなく、「強い意志」を持って、達成(仕事が完結)するまでしつこく追いかける(ニガテだけど)。
4.まとめ
冒頭にも述べたことの繰り返しになるけど、実に当たり前のことが書かれている。
デキる人とそうでない人の差が出るのは、多分、これらを徹底できるかどうかなんだろうと思う。
ということで、明日から実践するのは、
まずすぐ仕事をスタートさせる!
その仕事を完了させるために何をすればよいかを書き出すだけでもいい。とにかく取り掛かることを心掛けます。