【読書メモ】2時間でおさらいできる世界史
1.歴史はおもしろい!
筆者は代々木ゼミナールの世界史講師だそう。
自分は学生時代に世界史に挫折してしまったけど、予備校講師の書いた本書なら再チャレンジできそうと思って読んでみた。
挫折した原因は、カタカナの似た人名がたくさん出てくるのと、各国の出来事がブツ切りに提示されて何がなにやらという状態になったこと。
これらが解消できるのかなと淡い期待をして本書を開いてみた。
結果は・・・。
世界史の性質上、ブツ切りになるのはやむを得ないのかなあ。
自分的にへ~と思ったことの一つは、四大文明と言っても、繁栄した年代に差があったこと(今更だけど)。
エジプト 紀元前3000年ごろ?
メソポタミア 紀元前18世紀ごろ?
黄河 ???(はっきり書いてない)
インダス 紀元前2300年ごろ?
知らないことを知るってことはおもしろい。
2.様々な地名、国名の語源って?
本書には、語源に関していくつか記載されている。多分筆者が意識してのことだと思う。
たとえば、
今日、中国は多くの国でシナ(CHINE)、チャイナ(CHINA)と呼ばれています。これは最初の中国統一王朝の、この秦(チン)(ch'in)に由来します。(P41)
前1世紀の詩人ヴェルギリウスは「アエネイス」というローマ建国叙事詩を著しています。アエネイス(アエネアス)はトロイアの王族出身。トロイア戦争後、地中海をさまよい、イタリア半島に上陸しました。その末裔のロムルス兄弟はティベル川に捨てられますが、オオカミに助けられます。(中略)前753年、ふたりは年ローマを作ったという話です。都市ROMA(ローマ)という名称は、このロムルスの「ロム」ROMUに由来します。(P46)
10世紀、パンノニア平原にアジア系のマジャール人が移動してきて、ハンガリー王国を建国。この語源はHun(フン)人が昔、定着したガリア地域と言うことです。(P65)
などなど。
3.まとめ
世界史が苦手な人が取っ掛かりとして、軽い読み物的に読むにはいいと思う。
一つ一つのトピックについては、軽妙な文体ですごくわかりやすいし、豆知識的なところもちらちら出てくるので、おもしろいと思う。
ただ、歴史を流れとして勉強したい向きには合いません。