つらつらと、つらつらと

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【読書メモ】プロフェッショナルマネジャー・ノート

本書は先日読書メモを書いた「プロフェッショナルマネジャー」のエッセンスを抜き出してまとめたもの。監修は上記と同じく(株)ファーストリテイリング 代表取締役会長(記事作成時点) 柳井正氏。

時間のない人は、本書を読めばハロルド・ジェニーン氏のプロフェッショナルマネジャー(=有能な経営者) の考え方をある程度理解することができる。時間がある人は当然ながら原書(日本語版で可)を読んだ方がいいと思う。

 

本書でのキーワードは以下の3つ。

1.失敗を失敗としてとらえ、なんで失敗したかを考える人は失敗から学ぶことができます。(P11)

2.理論の前に、人間の心理を知らなければ、ビジネスを立派な建物に築き上げることなど不可能なのです。(P36)

3.まず終点を設定することに重きを置くのです。なぜなら、それらの障壁こそが目的地である終点にたどり着くために「しなくてはならないこと」だからなのです。(P50)

 

1.失敗を失敗としてとらえ、なんで失敗したかを考える人は失敗から学ぶことができます。(P11)

PDCAの"C"の部分を言っている。結果をみて失敗したのであれば、原因を追及して改善しないと、同じ失敗を繰り返すことになる。当然だけど、わざわざここに書かれていると言うことは、なかなかできないと言うこと。自分も忙しさにかまけてなかなか実践できていない。

 

2.理論の前に、人間の心理を知らなければ、ビジネスを立派な建物に築き上げることなど不可能なのです。(P36)

上司からも常々言われていること。

「人は理屈で動くのではない、感情で動くもの」

なので、人を巻き込むためには、感情に訴えないといけない。それは自分の情熱であったり取り組み姿勢を言うんだと思う。

これもなかなか表現できてないなあ。

 

3.まず終点を設定することに重きを置くのです。なぜなら、それらの障壁こそが目的地である終点にたどり着くために「しなくてはならないこと」だからなのです。(P50)

これは目標達成のアプローチの考え方。ジェニーン氏の言葉を借りると、

本を読むときは、始めから終わりへと読む。

ビジネスの経営はそれとは逆だ。

終わりから始めて、そこへ到着するためにできる限りのことをするのだ。

 柳井氏もジェニーン氏のこの言葉に感銘を受けたとのこと。終点を設定しないと、なにを持って完了かが判然としないし、納期も定まらない。経営者でなくても、日々仕事を進める上で必要なことだと思う。

 

まとめ

経営者向けに書かれた「プロフェッショナルマネジャー」だけど、内容のほとんどは、ビジネスマンであれば習得しなければならないこと。これを効率よく吸収するためには、本書はいい本だと思う。ただ、繰り返しになるけど、原書を読む方がより深い理解が得られると思うし、原書を読んだ上で本書を読むと知識がすんなり入ってくる。