【読書メモ】さおだけ屋はなぜ潰れないのか
本書はタイトルからは分かりづらいけど、会計の入門書という内容。
さおだけ屋はちゃんと利益を出し、商売として成り立っているのだろうか?
と言う疑問から、さおだけ屋の商売の秘密、企業としての利益の出し方や、その他の身近なお店、日常の生活に対する疑問を例にして、会計の考え方を解説している。
「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っているあなたのために、私は本書を執筆しました。
前書きで上記のように書かれているように、普段会計とは縁のない人でも読めるような優しい表現(会計の専門用語を極力使わない)の本となっている。
でも実は、
という会計に関するキモについて、わかりやすく解説されている。
自分が気になったパートは次の3つ。
1.利益の出し方
3.在庫と資金繰り
5.回転率
1.利益の出し方
「普段はケチケチしてもいいけど、たまにはパッとしたい」という人もいるが、これはかなり危険な思想である。
たとえば、毎日100円節約して、たまにパッと5万円を使った場合、次のようになる。
100(円)x365(日)−5万円=△1万3500円 (△は赤字を意味する)
残念ながら赤字である。
自分もよくやるけど、陥りやすい考え方だよね。わかっててこういう考え方をするならいいけど、そうでないなら・・・。
3.在庫と資金繰り
●「いつか使うかも」系のモノはだいたい無駄になる
●「損をしないために在庫を減らす」という考え方は家庭でも見習うべき
●使わないものはさっさと捨てる、「捨て魔」に徹する
●期限を設けると、すんなり捨てられるようになる
自分はわりと捨てる方だけど、 気をつけないといつの間にか家の中が使わないものでいっぱいになってしまう。在庫は会計とは一見無関係のように思うけど、キャッシュフロー(現金の流れ)に密接に繋がってる。それは会社も家庭も同じ。
5.回転率
さらに、人脈を現金や在庫の回転率と絡めて、
「本当の人脈」の作り方
●名刺を配りまくっても、人脈にはならない
●100人の人脈を持つひとりの人物と深くしっかりとした関係を作る
●すでに知っている少数の人物を大事にする
「顔が広いのと人脈とは別」とのこと。直接知っている人が少なくても深くしっかりした関係を作ってあれば、その人が持っている人脈を頼ることができる。これは自分のニガテとするところだなあ。
まとめ
会計の知識があるのとないのとでは日々の生活も変わると思う。極端なハナシ、学校の授業の中で教えてもいいくらいと思う。
「自分は数学がニガテだから文系」とか言う学生も、将来にわたって数字と縁が切れることはないので、会計の考え方くらいは身につけておいた方がいいと思う。
ひるがえって自分の実践すべきことというと、「人脈」の構築かなあ。