つらつらと、つらつらと

見たこと、感じたことをつらつらとつづっていきます

【読書メモ】見える化勉強法

製造業ではよく言われる"見える化"。生産現場での作業の実態を「可視化」することが語源なんだけど、最近は製造業以外でも有効だと言うことが分かってきたのか、一般的な言葉として広まってきたように思う。本書はそんな流れに安直に乗ったわけではない。そもそも"見える化"は本書の筆者が提唱してきたようなもので、これまでにご自身が確立してきたことを解説している。

見える化 - Wikipedia

 

本書は"勉強法"と銘打っているが、机に向かって行ういわゆる"狭義の"勉強の方法の解説ではなく、どちらかというと学ぶためのポイントと、学んだ事をどう実践(見える化)するかを解説している。

著者名&タイトル買いしたので、読んでみて内容が自分のイメージと違う事が分かった。今後はせめて目次くらいには目を通さないと・・・。「コンサルタントの読書術」で学んだことが生かされていない・・・。

 

さて本書で言う「学び」とは、

  1. 感じる力
  2. 考える力
  3. 伝える力

を磨き、成果・実績を上げる(実践する)こと。

 

1.感じる力

一次情報にこだわるために現場を見ること。これも製造の世界では「"現地","現物"を見て"現実"を知る(=三現主義)」という言葉があるほど。 最初から「感じる力」がある人は少ないのだから、現場を見て「感じる力」を養おうということ。

 

2.考える力

「思う」のと「考える」のとは違う。「思う」から「考える」へ移行しよう。その際、言語化するのが大切。頭の中の考えを文字にしようとすると難しい。だからこそ大切。

よく言われる論理的思考偏重は危険、仮説思考に振り回されてはいけない。なぜならば、自分の知識の中での論理的思考、仮説はたかが知れている。間違った思考をするくらいなら変な仮説は立てず、思考の道筋を言語化(見える化)すべきとのこと。

 

3.伝える力

考えた事を表現(見える化)し、相手の行動が変わらなくては学んだとは言わない。そのためには"表現","メッセージ","コンテンツ"をまとめたストーリィが大事。

アウトプットは資料作成だけでなく、人に教えたり、社内外での発表も有効。

 

4.まとめ

本書は具体的な事例ではなく、理論というか考え方を提示するにとどまっているように思う。とはいえ、意識するのとしないのとでは大きく結果が変わってくるので、自分でできることを実践したい。本書での学びは、

・「"現地","現物"を見て"現実"を知る

 卑近な例だけど、TwitterでRTするにしても、一次情報(元記事)に当たることを心掛ける。

・「考え」を言語にする。

 TwitterでもFacebookでもブログでもいいのでアウトプット、仕事についてもなんらかの資料にすること。

・資料にするに当たっては、相手を動かすことを意識して、ストーリィ作りをすること。

の3点かな。