ここ半年で読んだインバスケットの本がこれで4冊目(ブログに上げたのは2冊)。
「インバスケット思考」(ブログには上げてない)
【読書メモ】たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく - つらつらと、つらつらと
【読書メモ】たった5秒思考のムダを捨てるだけで、仕事の9割はうまくいく - つらつらと、つらつらと
「インバスケット思考」とは、
インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。
と言うことで、自分としては顕在的にも潜在的にも優先順位付け・処理を改善したいと言う意識が現れていると思う。
さて、前述の3冊と本書の位置関係は、
1.「インバスケット思考」:インバスケットとはなんぞや
2.「たった5秒思考を変えるだけで・・・」:成果を出すための考え方
3.「たった5秒思考のムダを捨てるだけで・・・」:成果を出すための"思考"のしかた
で、本書はインバスケットの考え方を通しての問題発見の考え方と意志決定までの道筋についての解説なので、1と2の間に入るものかなと思う。
本書での学びは以下の2点。
- 問題発見の思考法
- 意志決定の思考法
1.問題発見の思考法
そもそも問題を発見できなければ解決することはできない。上司からも、問題を発見できれば8割解決したのと同じとよく言われる。しかしこれが難しい。表面上の問題を見るか、本質まで迫れるかで結果は相当違う。
本書では、問題発見のポイントを4つ挙げている。
ポイント1:当事者の視点で問題意識を持つ
同じ案件でも立場が違えば見え方が全然違う。
やはり当事者意識を持たないといい解決はできない。
ポイント2:全体の流れや他の案件との関連性を考慮する
実際の職場では会社や部門の方針があって、それに添った解決をしなければならない。
また、こちらを立てればあちらが立たずと言う場合もあるし、逆にいくつかの案件がまとめて解決できる場合もある。なので、俯瞰する視点も必要と言うことかな。
ポイント3:問題を創る意識を持つ
一見、何の問題もないような案件でも、あなたが持つ「あるべき姿の基準」を上げることで、問題を創ることができます(P115)
以前上司に言われたのが、
「川底の石を"問題"とすると、水位をどこまで下げることができるか(「あるべき姿の基準」を上げることができるか)で、問題の見え方が違う。できる限り水位を下げて、石(問題)露出させることが大事」
と言うこと。これは潜在化している問題を顕在化させろと言うこと。
ポイント4:自信の問題発見力を信じる
多くの人は問題を発見しているのに気づいていないことが多いとのこと。「何かおかしい」「あれ?」とかいう違和感を大事にすること。
2.意志決定の思考法
多くの方は、頭の中で何らかの意志決定ができているのですが、自分自身でそれを打ち消したり、他人に伝えることができないなど、さまざまな要因によって、自分自身の考えを否定してしまうのです。(P143)
これはよく分かるなあ。同じようなことがしばしば。
良い判断をするためには、体系的なプロセスを通して意志決定を行う必要があるのです。(P149)
この体系的なプロセスを通すというのが難しい。本書では、自分の判断パターンを認識して改善するように書かれているけど、これは意識していかないと身につかないね。
まとめ
本書では、問題解決のステップとして、
- 問題発見
- 仮説立案
- 情報収集
- 対策立案
- 判断
の順に行うことを説いていて、自分としては最初と最後のプロセスが大事と判断した。第一歩と最後のまとめが大事と言うことだね。
何とか問題発見能力を向上させたい。そのためには何事にもまず当事者意識を持たなくては。