本書は2007年に刊行されたベストセラーで、今更書評というのも何なのだけど、自分のためと言うことでいつものメモ的に書こうと思う。
本書がテレビ化されたのは知っていたけど、アニメやゲーム、舞台になっていることまでは知らなかった。
- テレビドラマ(2008年に放送)
- ゲーム(2009年発売)
主人公はどこにでもいる普通のサラリーマン。彼はこれまでにも自己啓発の本を読んだり、自らを変えようとしていたが、三日坊主の性格が災いして失敗し続けてきた。そして、会社の先輩の友人・カワシマ(実際には名刺交換しただけ)が開いたパーティーに出席した彼は、そこで有名人やアイドルの友達が談笑しているのを目の当たりにし、自分の住んでいる世界との差を痛感する。その夜、彼は泥酔したままインド旅行で買った置き物に「人生を変えたい」と泣き叫ぶと、次の朝、枕元に関西弁を話す謎の生物が。それは置き物から化けて出てきた神様・ガネーシャであった。主人公はガネーシャに振り回されながらも、夢を成すためにガネーシャの課題を行うことになる。
本書では「ガネーシャが与えた課題を実践し、身につくまで継続することが大切である。」 と謳っている。自分が変わることに期待しているうちはいいが、時間がたつと「自分は変われない」という考えになり、それがいつまでも続いていくのが変われない理由だとし、継続した実践の大切さを強調している。
自分なりに理解した本書のテーマは、人生を変えるためには、なにより「人を喜ばせる」だと思う。もちろん自分自身を高めることは必要だけど、それだけでは人生を変えることはできないと説いている(と思う)。
本書でのガネーシャの課題は30あるけど、そのうち「人を喜ばせる」ことが10個。例えば、
- 募金をする・・・人を喜ばせると、人を幸せにした分、お金が返ってくる。
- 会った人を笑わせる・・・場のいい空気を作ると、自然と人が集まってくる。
- トイレ掃除をする・・・人がやりたがらないことをすることに価値が生まれる(喜ばれる)。
- 誰か一人のいいところを見つけてほめる・・・相手の自尊心を満たす。
などなど、仕事に限らず、周囲の人を喜ばせることが好循環に繋がっていくと思う。ムカシから「情けは人のためならず」という言葉があるように、いいことをすると回り回って自分に返ってくるということ。
翻って自分のことを考えると、なかなか自分のことに汲々としてまわりに目が行き届かないことが多いので、反省。
本書で学んだ自分が実践することは以下の3つ。
1.コンビニで5円、1円のおつりができたら募金箱に入れましょう
購読しているコウスケさんのブログでも書かれていたので、今更ながらマネします。
コンビニで5円玉・1円玉を必ず全て募金すると一石三鳥! - ライフハックブログKo's Style
2.周囲の人のいいところを見つけて、ほめて、マネをしましょう
ほめて相手の自尊心を満たすだけではなく、そのいいところをマネして自分に取り込んでしまえば一石二鳥。
3.会った人を笑わせましょう
これはちょっとハードルが高いけど、仕事でプレゼンをするときに1個は笑いを取ろうと思う。いつもは自分の言いたいことを言うだけで精一杯だけど、笑いを入れるためには余裕を持たなければいけないので、レベルアップが必要ですね。
やっぱり周囲を喜ばせるためには、いかに自分に余裕を持たせられるかがカギですね。