(株)インバスケット研究所 代表取締役 鳥原隆志さんの著書。
インバスケットとは、
インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。
私はこれまで鳥原さん(の会社)が主催するインバスケット体験会に参加したり、
前著を読んだりで、鳥原さんの著書を読むのは6冊目。
さて本書は、インバスケットとは直接関係なく、物語と説話(?)を順に繰り返す形式で進む仕事の基本に関する事が書かれている本。テーマが「仕事の基本」なので、オーソドックスなキーワード(守破離、信用残高(「7つの習慣」で言う”信頼残高”)など)が散りばめられていて、これから仕事を極めていこうとする場合には有用と思う。
また、基本とはいうものの、なかなか直接教わることは少ないであろうことがまとまっている(最近の新入社員は教わるのかな?)。
さて、本書の中で興味深いフレーズはいくつかあったけど、その中から気になったものを一つ紹介したい。
ビジネスの本質とは?
「ビジネスとボランティアの違いは何か?」とある上司に問われました。
私が答えに迷っていると「それはお金をもらうかどうかだ」と結論づけられました。
(中略)
お金をもらうにはどうするのか?
それは価値を相手に認めてもらうことです。そうでないとお客さんはお金を出して買ってくれません。これは直接商品を販売しないビジネスでも同じです。(P48)
まずこの認識をすることが大事だと思う。
- 自分は今の仕事でどんな付加価値をつけることができるのだろうか?
- その付加価値に見合った有形・無形の報酬を得られているのか?
を考える習慣をつけたい。
その時に、自分の価値=自分の強みを認識する必要がある。これってなかなか自分では気付かないことが多いので、周りの人に聞いてみるとか、「ストレングスファインダー」のようなツールを使ってみるといいと思う。
前者ではより具体的な指摘を受けられると思うし、後者は客観的な評価が得られる(ただ、汎化されているのでわかりづらいかもしれない)。
自分は、あるとき上司から「資料を早くキレイに作ることができるね」と言われたことがあった。まあ資料は早くキレイに作ることが目的ではなく、その資料で相手を動かさなければ価値はないけど、手段の一つがうまくできると前向きに受け取った。それまで自分は資料づくりについて得意だとか思ったことはなかったんだけど、それ以来、よりスキルが向上するよう意識するようになった。
後者の「ストレングスファインダー」は、書籍(「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」)を購入して中に封入されているコードを使うと、34項目のうち上位5項目の強みを見ることができる。やってみたところ、「内政」「収集心」「調和性」「適応性」「学習欲」が上位だった。この結果はほぼ自分のイメージ通りかと思う。これをどう生かすか考えていきたい。
まとめ
サラリーマンとして企業に勤めているとつい忘れがちな「自分の価値を認めてもらい」、その価値に対して「報酬(=給料)を得る」ということに改めて気付かされた。他人のことをどうこう言うのではなく、自分は「価値を認めてもらえて」いるのか? 認めてもらえているとしたら、その価値に見合った報酬を得られているのか、意識していきたい。
また自分の価値を高めるにあたっては、自分の強みを知って、その強みを伸ばすのか、弱みを潰すのか、意識すべき。効果を考えると強みを伸ばした方が良いと思う。
トップ1%に上り詰める人が大切にしている 一生使える「仕事の基本」
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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
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