つらつらと、つらつらと

見たこと、感じたことをつらつらとつづっていきます

vs ブラジル 2 – 2

コンフェデレーションズカップグループリーグ最終戦。これに勝たないと決勝トーナメント(準決勝)に進出できない。その状況で対戦相手がブラジルなので相当キツイ。
前半開始早々、加地のオーバーラップからのシュートが決まった!と思ったらオフサイドの判定。ジーコもしきりに言っていたけど、これはオフサイドじゃないよねえ。ただジーコが言うように、この得点が認められていたら3-2で勝利だったというわけにはいかなかったろうね。そうなっていたら、逆転するまでブラジルは攻め立てるだろうから。このシーンもそうだけど、ブラジルのディフェンスラインはそんなに強くない様に感じた。もっともディフェンスラインとの勝負に行くところまでで潰されてしまうんだけどね。ギリシャ戦と同様、割と少ないタッチでのパスが繋がる展開。しかし、ペナルティエリアまで到達することが出来ず、中盤でボールを失ってしまうことが多い。最初の失点シーンもまさにそう。中盤でボールを失い、カウンターを食らってディフェンスの人数が揃わないところで決められてしまった。ウラから走り込んだり、逆サイドでオーバーラップしたり、ブラジルはうまいし早いけどテクニック・スピード一辺倒ではなく、基本に忠実だよね。でも、ディフェンスの隙をついて中村俊輔ミドルシュートを決めて同点。これは凄いシュートだった。その5分後、今度はブラジルが勝ち越し点。
後半開始から大黒と中田(浩)を投入。大黒は分かるけど(先発で使わない理由は分からないけど)、何故中田?稲本ではダメなのかな?フィジカルで負けていたぞ。ブラジルは後半早々からリードしていることもあって、ディフェンスラインでボールを回して時間稼ぎ。観客もこれにはブーイング。逆に日本がいいプレイをすると拍手。完全に日本のサポーターになってた。日本も後半はバテてきたのか足が止まり気味になってきたけど、ゴール手前でフリーキックのチャンス。俊輔のシュートのこぼれ球を大黒が押し込んで同点!この後柳沢に代えて鈴木隆行を投入。この交代も? 中田(英)をFWに上げて、稲本を投入した方が良かったんじゃ? どうせ同点では次がないわけだし。とにかくもう一点が届かず、タイムアップ。惜しかった。
全体を通して中田(英)の動き、貢献度は日本の中で別格だった。当たり負けしないし、いいパス出すし。俊輔もそこそこかな。国内組では福西と大黒が良かった。逆に小笠原はいたの?って感じ。三都主は論外。
それにしてもブラジルの試合運びは流石。前半20分くらいまで点を取りに積極的な展開をし、点を取ったらリスクを冒さず、前半で同点にされたらまた攻めて点を取る。終盤で同点になってもムリをしない。決勝戦までを見据えて戦略を考えているみたい。つまり、この日本戦は最低限決勝トーナメントに出られたらよい(引き分けでよい)という戦い方。そしてそれを選手がみんな理解していて実行できる力があるって事だよね。ここが今の日本との大きな差だねえ。日本は毎試合目一杯でやってる。
ブラジルとは引き分けでどうせマスコミは惜敗とか健闘とか書くんだろうけど、引き分けにしてもらったと言うことで世界との差はまだまだ歴然として大きいと言うこと。このままでは、来年のW杯本番で今回と同じ結果になってしまう。悲観的だけど目標はベスト8なんて言っていられない。