つらつらと、つらつらと

見たこと、感じたことをつらつらとつづっていきます

グインサーガ103

100巻を通り越して、普通に受け入れることが出来るようになった103巻。それまでは、多少100巻を超えたことで畏れ多く感じていた所があるかも(笑)。
今回の舞台は、イシュタール、サイロン黒曜宮、モンゴール辺境森林地帯の三カ所。

イシュタールではカメロンがイシュトの様子を案じておろおろしている。
黒曜宮では、アキレウスがカメロン同様、グインの様子を案じておろおろ(ではないか)いる。
それぞれには、将来国を背負って立つかもしれない子供(イシュトの子供のドリアン、オクタヴィアの子供のマリニア)が出てくるんだけども、非常に対照的に描かれている。当然狙ってのことだとは思うんだけど、肉親の愛情を受けることが出来ないドリアンと、たっぷり受けているマリニアとの対比がはっきりしている。二人がどう成長していくかが注目点。ただマリニアには耳に障害があるため、それがどう影響するのか。
後半は、グインを救出しに向かったケイロニア軍(ヴァレリウス含む)と、グラチウス、イェライシャの駆け引き合戦。特に注目すべきは、グラチウスとイェライシャが対決している部分。ヴァレリウスがイェライシャに加勢することでグラチウスを撤退させるわけだけども、本書前半の描写(カメロン、アキレウスの部分)を考えると、どうも安っぽく感じてしまう。何でだろう。ちょっと都合良く行き過ぎだからかなあ。
とにもかくにも次回から新展開となる感じ。