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【読書メモ】奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り

すでにメディアでも取り上げられているので、知っている人も多いと思う。JR東日本の新幹線の清掃をするスタッフのお話。内容はリーダ論。

偶然にもこの体制を作り上げてきた元専務であり、本書の著者の講演が聴けることになったので、読んでみた。

 

自分の心に引っ掛かったキーワード3つを列挙したい。

 

「組織のチャレンジは、トップダウンで始まり、ボトムアップで完成する」(P51)

確かにボトムアップだけだと、提案し承認してもらうことに力を使ってしまい、肝心のチャレンジすることが疎かになりがちかもしれない。筆者がトップダウンで指示をした際は、部下は動きやすかったと思う。逆に筆者がやろうとしていることを親会社であるJR東日本に理解してもらうことは、さらっとしか書いてないが、相当苦労したのではないかと推測される。

 

これは単なる「仕事(タスク)」の「成果」ではなく、お客様に対する「使命(ミッション)」と言えるもの(P81)

スターバックスコーヒージャパン CEOの岩田松雄さんは自著(「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方)で、ミッション=存在理由と定義づけている。自分も会社で「ミッション」という言葉を使うことがあるが、あくまで組織の「役割」という意味でしか使っていなかった、反省。

 

リーダーシップとは、以下の要素を満たすこと

  • 自分の会社のどこに解決すべき課題があるかをよく知っている
  • そしてその課題をどうすればいいかを考えられる
  • そしてみんなを説得し、納得してもらう能力がある
  • みんなと一緒にその施策を展開できる心の広さを持つ
  • そして課題が解決したならば、みんなとそのことを喜ぶ力を持つ

自分だけがその気になっても何もできません。(P148)

いわゆるカリスマ的なリーダ像ではない。前出の岩田松男さんも同じように「部下の声を聞き、一緒に作っていく」と言っている。一つ一つはごく当たり前のことを言っているが、自分に当てはめてみるとなかなか実行は難しいと思えることばかり。

 

リーダーシップの要素を少しずつでも実践していこうと思う。まずは会社の解決すべき課題を考えよう。

 

 

奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り

奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り

 

  

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方