7歳の時に母親を父親に殺され、そのショックで言語障害になり、その後どん底の人生を送る。しかし、あるきっかけで自己改革を行い現在は世界トップクラスのコーチとして活躍中。(表紙より)
という著者による本書。
多くの人は「やり方」を知っていながら、「行動」ができないだけ(P5)
と前書きに書かれている。本書は、著者がどん底から這い上がった経験から、如何に「行動」をするかを説いている。
自分が読み取ったポイントは、
- ゴール
- 行動
- 成功
の3つ。
1.ゴール
私は常にその目的を忘れません。目的を覚えているがゆえに、何かを選択するときに、一番良い決断を効果的にできるのです。(P152)
そして自問します。「今日のゴールは何か?」
やるべきことや行動リストに重点を置くのではなく、得なければならない結果は何かを考えます。プロセスではなく結果にフォーカスするのです。(P185)
最後に、今日のうちに絶対に達成しなくてはならないゴールを決めます。
「やるべきだ」ではなく、「どうしてもやる」というレベルです。つまり、決断しなくてはなりません。(P190)
大きな目標を設定して、それに向かっていく日々のゴールを設定する。目標が明確なら日々のゴールも明確になるし、どうしてもやることにもなる。
2.行動論
痛みという原動力がなければ、私たちは人生を変えようとは、なかなか思いません。痛みがあって初めて、人生を変えたいと思うのです。(P40)
「これをやらなかった場合、どんな損失や痛みがあるのだろうか?」
「これをやらなかった場合、どんなリスクを取らなければならないのか?」
を考えてみてください。
人生を変えるのは行動なのです。(P197)
行動は感情次第なのです。(P84)
行動することによるリスクを考えるより、行動しないリスクを考えよう。
変化することとしないことの将来の差を如何にイメージできるか?
例えが悪いかもしれないけど、
毎日10分の英語の勉強をする → 英語ができるようになる → 社内の昇格試験の要件を満たして昇格 → 仕事が広がる → 心身ともに充実する
のと、
行動しないことで、今のポジションでくすぶる、もしかしたら現状維持もできないかもしれない。
という差をイメージできるか?
ってことかな。でもなかなか難しい。目先の欲求に負けてしまう・・・。
3.成功論
成功は80パーセントが心理面、わずか20パーセントが方法論(P59)
「成功者は生まれつきではなく、作られるものである」(P4)
成功する人々は、やることリストに載っていることをすべてやるわけではなく、必ず、最も重要なことを最初にやるのです。
「成功する人々は、すべてのことをやるわけではない」
(中略)20パーセントの行動が80パーセントの結果を生むのです。(P188)
「やめる人は決して勝てない。勝者は決してやめない」(P158)
大切なことを取捨選択し、あきらめずにやり抜くことが成功に近づくポイント。
成功している人は、はじめから成功者ではない。それはそうですね。あきらめずにやり抜いて成功した人が結果として成功者となる。
4.まとめ
「ゴールを設定」 → 「行動」 → 「ゴール」 → 「ゴールを設定」に戻る
いわゆるPDCAを回すってことを言っていると思う。
この中で、如何に将来をイメージして、達成するに値するゴールを設定するのかがカギ。
いくら目標を設定しても、それを達成しなくても良いようなものなら行動に移らない。
そしてあきらめないこと。
当たり前のことだけど、それが難しい。
自分にとって最大の目標って何だろう?