つらつらと、つらつらと

見たこと、感じたことをつらつらとつづっていきます

【読書メモ】スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

本書はカーマイン・ガロ氏の「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」に続く、スティーブ・ジョブズの"驚異"シリーズ。

本書は前著と互いに補完する関係にある。本書はコミュニケーションの重要性を大きく取り上げているが(まわりの人を巻き込めなければイノベーションに意味はない)、その内容は、むしろ、スティーブ・ジョブズがこれまでガイドとして活用してきた法則の徹底的な分析が中心である。この分析結果を活用すれば、仕事でも人生でも、自分の可能性を最大限に発揮できるようになるはずだ。(P11)

とあるように、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」も読むと、より理解が深まるらしい。

さて内容を見ると、スティーブ・ジョブズの成功の法則を7つ挙げ、それぞれについて、アップルの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアックをはじめとして、コンピュータ業界にとどまらずアメリカ国内外の何十人というイノベーターを例にして、イノベーションを起こすための考え方や行動についてわかりやすく解説している。

 

自分としては、イノベーションを形にするには、「情熱・熱意」と「5つの資質」の二つのポイントがあると理解した。

1.情熱・熱意

上司からは、「人は論理で動くわけじゃない、感情で動くもんだ」と言われている。これと根っこは同じ話で、いかに自分がその仕事を楽しんでいるか、熱意を持って取り組んでいるか、と言うのが大事だと言うこと。それは周囲に伝わり、人が集まってくる。

また、熱意を持って取り組むにはビジョンとあきらめない力が必要。

優れたものを追い求め、現状を根本的に変えたいと思い続けなければならない。(P204)

すばらしいアイデアや会社、動きを生みだすのは、そのような珍しい人ー自分の主義主張を信じる勇気を持つ人、無理だと言われてもがんばる勇気を持つ人である。(P354)

自分の仕事の中で、根本的に変えたいと思うことは何だろうと考えることはできる。それを信じてやり抜くこと。

自分の会社の身近に主義主張を持って突き進んでいる人を知っているけど、周囲になかなか受け入れてもらえず苦労している。このような事を成し遂げるのはサラリーマンでは難しいのか、そもそも無理をごり押ししているのか、まだ自分は判断できない。

 

2.5つの資質

本書では以下の5つの資質(スキル)が大事だと述べている。

  1. ネットワーク力
  2. 連関力
  3. 疑問力
  4. 実験力
  5. 観察力

これらの中では、何事にも疑問を持つ「疑問力」が大事だと思う。疑問を持たないと、よくするための行動は生まれないから。筆者は「なぜそうなのか」、「なぜ違うのか」、「仮に○○だとしたら」と毎日15分考えることを推奨している。確かにその通りで、考えることがすべて結果に結びつくわけではないけど、考えることでイメージが広がるし、「連関力」も鍛えられる。

 

3.まとめ

ちょうど2015年度が始まったところなので、目標設定のためにも以下のことを実践したい。

  • 根本的に変えたいことは何だろうと考える。
  • 「なぜそうなのか」、「なぜ違うのか」、「仮に○○だとしたら」と毎日15分考える。

とにかく今年は考える年にしよう。