つらつらと、つらつらと

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【読書メモ】たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく

本書は「インバスケット思考」を提唱している筆者によるもの。

「インバスケット思考」とは、

インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。

インバスケット - Wikipedia

「インバスケット思考」の入門書としては、本書の著書であるずばり「インバスケット思考」がオススメ。

 

本書は

  • 仕事を頑張っているのに評価されない、または成果があがらない人
  • 仕事に追われる生活から解放されたい人
  • 自分のやりたいことを実現するために、時間がほしい人
  • 「どうも考えている視点が他の人とずれている」とうすうす気づき始めた人

に向けて書かれているとのこと。以前よりマシになってきたけど、自分はどちらかというと2番目の人かなあ。世間の人に比べたらまだまだかもしれないけど。ここのところ「どうも仕事の優先順位をつけるのが下手だな」と感じることがあり、本書を手に取った次第。

キーワードは以下の通りと思う。

本当の問題は、「成果の出ない仕事のやり方」そのものではなく、「何をすれば成果が出るのか」を知らないことにあります。

いくらがんばっても、相手の求める結果を得られなければ成果として認めてもらえない。成果として認めるのは自分ではなく、相手だから。逆に言うと、最初に相手にアウトプットを確認し、ゴールを明確にすることで成果が上がるようになる。

つまり、「やめる」と考えることで、あなたは追われる身から解放されるのです。

よく言われる「選択と集中」だけど、相手との合意の上で「やめる」ことをしないといけないので、注意が必要。

「自分の優先順位設定は、本当に正しいのか」と疑う時間を5秒つくってほしいのです。

わずか5秒を作ることなんだけど、切羽詰まると難しいね。日頃から訓練しないと。

「本当にその問題は解決しなければならないのか」  と5秒考えることが大切です。

問題の本質を考えるようにしないといけない。 往々にして小手先の対処に走ってしまうことがある。一人で考えていると分からないことがあるから、まわりの意見も聞いてみること。(自分への戒め)

 

うれしいことに最後にポイントがまとめられている。

最後に、本書で紹介した考えるポイントをおさらいしておきましょう。

①優先順位をつける力――「本当にそれからするべきか」を考える

②問題発見力――「本当にそれで解決するのか」を考える

③思いやりの力――「相手がどう思うか」を考える

④自己分析力――「なぜ叱られたか」を考える

⑤確認する力――「本当にそれで大丈夫か」を考える

⑥創造力――「本当にそれが一番効率的か」を考える

⑦洞察力――「次にどうなるか」を考える

⑧当事者意識をもつ力――「相手が何を求めているか」を考える

⑨対策立案力――「ほかに手はないか」を考える

⑩組織活用力――「誰に聞けばよいか」を考える

⑪段取り計画力――「仕事は進んでいるか」を考える

⑫課題形成力――「本当の原因は何か」を考える

⑬目標設定力――「ゴール」を考える

⑭リセット力――「白紙に戻そう」と考える

⑮逆算力――「逆算したらどうなるか」と考える。

この15項、印刷して目に見えるところに貼っておこうと思う。 

 

本書は割と軽く読み進められるので、何度でも繰り返し読み込みたい。