ゴーグル男の怪
冒頭から島田荘司ワールド全開。
物語は東京都下の架空のある街を舞台に、タイトルにある得体の知れない不気味な「ゴーグル男」の出現から殺人事件の発生、主人公の一人である「ぼく」の一人語り、その街で起こった臨界事故と3つの別々の視点から始まっているが、最後には全て一つに収束していく・・・。
「ゴーグル」とその中にのぞく顔は、皮膚が無く、赤黒く爛れた筋肉のように見える、そんな男が霧の中から現れるなんて恐ろしすぎる。
前述の臨界事故は、1999年に発生した「東海村JCO臨界事故」をモチーフにしていると思われ、本作の中で重要な背景として扱われている。実際の東海村の事故はニュースで起こったことは知っていたが、その後二人の作業員の命が失われたことまでは記憶していなかった。改めてWikiを読んで事故の状況を知ることができた。
兎にも角にも最後にどんでん返しがあると思って早々に犯人を考えるのを諦めて、純粋に読み物として読み進めることにした笑
案の定、想定外の結末。犯人の言い分は共感できず。この犯人のような生い立ちの設定は筆者の登場人物に多いような気がする。
このところYoutubeばかり見ていて日本語の文章の乱れについて心配になってきたところにこの本の正しい日本文を読んでホッとしたり。
ハーバード白熱教室講義録 上・下
う〜ん、難しい。。。
というのが正直な感想。
有名な「トロッコ問題」から始まり、「正義」、「善き生」とは何かなどを議論していく。
本書はNHK教育テレビ「ハーバード白熱教室」(全12回)で放送された講義を書籍にしたもの。
頭の体操と思って軽い気持ちで読み始めたのだけれど、読み進めるほどに難しさが高まった。
それぞれの章で論じられる個々のテーマについて、自分の意見は賛成・反対どっちだろう?と考え、結論することはできるけど、複数の章(もしくは本書全体)を通して見たときに整合性のある判断になっているのか、全くわからない。。。
高校の時の哲学の授業がわからなさすぎて絶望したのを思い出した。
そんな講義も、ハーバード大の生徒は自分たちの意見をしっかり表明して議論しているのは流石(当たり前か)。
上下巻とも巻末に東大での講義の様子も記載されているけど、やっぱりちゃんと議論している。
普段ほとんど触れる事のない哲学の世界を垣間見ることができたのはよかった。
でもまた別の機会に再読しないと理解は深まらなさそう。
これは本書の内容が悪いのではなく、今の自分に合っていない、力量が伴っていないのだと思う。
【読書メモ】インバスケット集中講義
(株)インバスケット研究所 代表取締役 鳥原隆志さんの著書。
インバスケットとは、
インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。
私はこれまで鳥原さん(の会社)が主催するインバスケット体験会に参加したり、何冊かの著書を読んできて、自分の課題解決にあっていると実感している。
などなど
インバスケットの何が良いかというと、「優先順位をつける力」をはじめとして12の力を重要視し整理されていて、ゲーム感覚で学べるところ。
本書はプレ管理職向けに、馴染みのインバスケットゲーム形式ではなく、この12の力に沿って鳥原先生による講義の形式で進んでいく。講義といっても一方的に説明をするのではなく、グループ討議が中心で、読者(自分)も参加している感覚になるように構成されている。
緊急度・重要度のマトリクスから「優先順位をつける力」など管理職としての個人の力をつけることを主眼とした内容から始まるが、終盤は組織目標達成のために課題設定をする、戦略・戦術を考える、いわゆる「マネジメント」に関するポイントに移っていくので、自分のレベル・課題感に合わせて読み進めることができる。
自分にとって改めて気付かされることもいくつかあり、新年1冊目の読書としては有意義だった。一つ挙げると、
・メンバーを教育、育成しながら
・組織を維持しながら
・チームの資源やメンバーの能力を最大限活用しながら
→ 組織の目標を達成する
部分で、組織目標達成に向けたリソースの最適配置など、業務で今まさに考えなければならないことが明確にできた。
これから管理職になろうとする人、管理職になって行き詰まっている人におすすめ。
コンパクトなキーボードがやってきた!
外付けキーボードを購入した。
Anker ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード A7726121
カラダのためにも作業姿勢は正しくした方が良いと考えてのことだが、机が広いわけではないので、フルサイズではなく、Ankerのコンパクトなやつにした。
MacBook Proはもちろん、iPadにも簡単に接続できた。
何はともあれ日本語変換ができないと話にならない。
日本語変換の切り替えは
option + Space
でOK。
Enterキーの縦の幅が小さいので、普段と同じ場所を押すと上のキー(|/)を押してしまうのが難点。(普段Enterの上の方を押していることがわかった)
でも慣れでなんとかなりそう。
打鍵感は値段相応でそれなりに押し込み感は必要だけど、悪くはない。
ただ筐体が軽いので、少しカタカタと安っぽい音がする。
下にマットを敷けば解決しそう。
何より、机でMacを使うとき、Macを外部ディスプレイの右側に配置しているのだけど、キーを打つときには斜め右に向かわないといけないのが解消されたのが大きい。
主ディスプレイとして使っている外部ディスプレイ正面に向かって作業ができるようになった。コンパクトなので、机も広く使える。
作業環境はこんな感じ。

【まとめ】
良い点
- コンパクトで狭い机でも十分使える。
- MacBook Pro/iPadで簡単に切り替えられる
- 慣れれば日本語変換への切り替えも簡単
- 軽いので、持ち運びラク
イマイチな点
- 軽くてプラスティッキーなので安っぽい(でも値段相応)
全体的には買ってよかったと思う。
仕事のスピードと質が同時に上がる33の習慣
本書は、以前から知っている鳥原さんの著書であることと、帯の「仕事がデキる人はなぜ決断の9割を先延ばしにするのか?」というキャッチーなコピーに惹かれて購入。
著者は(株)インバスケット研究所の鳥原隆志氏。日本でのインバスケット普及の第一人者。
インバスケットとは(インバスケット研究所公式サイトから引用)
本書は仕事を早く進めるための33のtipsが大小取り混ぜて書かれている。
インバスケットについての直接的な言及は全くないので、著者に引っ張られてインバスケットを勉強しようと考えている読者には合わないかも。
でも、根底にインバスケットの考え方が散りばめられているので、基礎知識としてインバスケットを知っているとよく理解できると思う。
章立ては、
序章 1万人の行動データ分析から解明!「仕事が早くてデキる人」の思考のメカニズム
第1章 仕事を始める前の習慣
第2章 仕事の進め方の習慣
第3章 コミュニケーションの習慣
第4章 時間管理の習慣
紹介されている33の習慣の中で目新しいと思ったのは以下の2つ。
1.優先順位の付け方・・・その仕事をしなかった時の影響を考える
同じ時間で仕事の結果が異なるのは、優先順位のつけ方で大半は決まります。その選び方は常に、「それをしなかったらどのような影響が出るか?」です。(61ページ)
当然ながらその仕事をやるかやらないか決めることが前提で、優先順位をつける必要がある。
自分は残念ながら一般的な考え方で優先順位をつけている。意識して影響度合いを考えるようにしよう。
2.資料は5秒で確認する・・・その情報はどんな判断に必要なのか?
資料は読み込んで分析することが大事なのではなく、判断をしようとする際に活用できればそれでいいということなのです。(83ページ)
管理職として資料を読む場合にはこの通りと思う。とはいえ、これまでの習慣でどうしても資料を読み込んでしまう。これも意識して1ページ数秒レベルで読んでいくようにしたい。
ところで本書の中で、帯のコピーの答えは明言されていない。
紹介されている33の習慣を身につけることがその答えなのだろう。
あなたは自分の価値を高めていますか? 〜ブランド 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得〜
元スターバックスコーヒージャパンCEO 岩田松雄さんの著書、10冊目読了。
岩田さんにサインをいただいた時に書いて頂いた「ビジョン、ミッション、パッション」というキーワードの先にある「ブランド」がテーマ。ブランドと言っても高級品のブランドではなく、個人のブランドを確立するための本。
岩田さんが歴任してきた仕事を実例に、個人がどのようにすれば「ブランド」を確立できるのか、48個の心得で示している。
岩田さんの本も10冊目なのでお馴染みのエピソードが多いけど、本書は「ブランド」という切り口で見ているので、新鮮に感じるものもある。
章立ては以下の通り。
- 「一流のブランド人」になるために知っておきたい5つのポイント
- あなたをブランド人へと導く「ジョハリの窓」
- 一流企業に学ぶブランドの築き方
- 「一流の人」と「どこにでもいる人」のちょっとした違い
- 一流は「相手の幸せ」を探す
まず、個人にとっての「ブランド」とはなにか?
あなたが「世界でたったひとりの自分」を形づくり、世界に向かって堂々と表現していくことをこの本のゴールにしたいと思います。(43ページ)
「世界でたったひとりの自分」とは、〇〇株式会社の□□さんと呼ばれるのではなく、△△と言えば「□□さん」だよね、と呼ばれるようになることと書かれている。
まさにその通りと思うし、自分もそうなりたいと思う。
とはいえ、「ブランド」の前に「自分」がどんな人間なのか、まず最初の印象って大事だと思う。私が気を付けているのは、社内の人事異動にしろ、初めての環境で周囲に自分を知っている人が少ない場合は特に、最初は全力投球することを心掛けている。もちろんその職場などのルールを遵守することは大前提で。そうすることで、周囲は「私」がどれくらいのことが出来るのか理解してもらえるし、いい結果が出たら好印象を持ってもらえるので、その後の仕事がやりやすくなる。
元サッカー選手の中田英寿さんはJリーグからイタリアリーグ ペルージャに移籍した最初の公式戦でユベントス相手に2ゴールを挙げ、鮮烈な印象を残した。それがその後の中田さんの評価につながったと思う。そればかりか、その後の日本人選手の評価にまで影響した。
この試合は、自分もテレビで見ていたけど、本当に興奮した!
sportiva.shueisha.co.jp
まあ、自分と中田さんを比べるのはおこがましいけど。
でも、それくらい第一印象は大事だということ。
その上で、
ブランド化された人材は、その人にしかできない仕事や生み出せない価値をもっています。(159ページ)
とあるように、「自分」ならできる価値を提供できるように意識していくべきと思う。








