うまく目標設定できていますか? 〜文具朝食会@名古屋 美崎栄一郎氏セミナー〜
文具朝食会@名古屋のイベントで美崎栄一郎さんの講演をやるとの情報をキャッチして、即申し込みした。
美崎さんの著書は過去に何冊か読んでいて、気になるビジネス書作家さんのうちの一人。
さて講演会は、開始前に参加者がメモで提出した質問を取り上げて、答えていくライブ感たっぷりの形式。文具とは関係ない質問も多かったけど(自分もそうでした、スミマセン)、仕事の進め方や文具、スマホのアプリの話に持っていく話術はさすが。
目標は具体的に、且つ定量的に!
およそ2時間の講演の話の中で自分がポイントと感じたのは、
「今年は映画を100本観る」と言ったところ。
目標設定と達成の仕方について、解説してもらった。
「目標達成するためにはどうすればいいのか?」が自分ができていないので気にしていたからアンテナが反応したんだと思う。カラーバス効果というものかな?
噛み砕くと、
1.客観的に測ることができる定量的な目標値を設定すること。
2.目標を達成するための仕組みづくりをすること
3.公表する
の三つ。
1.客観的に測ることができる定量的な目標値を設定すること
美崎さんの場合、職業柄「おっ」と目を惹くくらいの数字を設定しているとのこと。
誰でもできるような目標設定では意味がないですからね。
また達成度が誰にでもわかるように、具体的な数値を挙げることが必要。
できそうもない目標でもいけないし、誰でもできる目標でもダメなので、ここに一番頭を使うとのこと。
2.目標を達成するための仕組みづくりをすること
目標を設定したら、粛々とこなすことができる仕組みを作るのがポイント。
他の行動と引っ付ける、実行する時間・場面を決めるなどで、目標達成に毎日近づくように習慣化する。
映画の場合、観たい俳優・女優を決め、その人たちが出演している映画を全て観るとか。寝る前に観るとか。
定量化できていると、毎日の達成度も見えるようになるので、やっぱり1は大事かなと。
3.公表する
今回のように人前で宣言することで、後に引けない状況を作ること。
自分は、「達成できなかったらどうしよう」とか、「こんな目標恥ずかしい」などと考えて、身近な人への公表もしり込みしてしまう・・・。
まとめ
前述の3項目は目新しいことではないけど、単に本を読むより説得力がある(当然か)。
まあとにかく、ちょうど会社の年度末、年初の時期で目標を設定するタイミングなので、実践したい。
文具朝食会@名古屋の皆さん、イベント運営ありがとうございました。またよろしくお願いします。
本を読んで行動できていますか? ~【読書メモ】読書が「知識」と「行動」に変わる本~
著者である大岩俊之さんは、マインドマップインストラクターやプロフェッショナルコーチなどの資格を持っていて、名古屋を中心に大学や各種セミナーの講師をされている。
本書は自身がセミナー講師としてデビューする際に実際にやったことを絡めて書かれているので説得力がある。
本を選んで効率よく読むところから、行動に移す手法、読んだだけで終わらせない実例までギュッと凝縮されている。
読んだことを「行動」に移す
さて自分が本書で参考にしようと思った部分は、"読んだことを「行動」に移す"と言うところ。
たくさん本を読んでも記憶に残らない、成果も出ていない(P196)
耳が痛い。
決して多読ではないので、本を読んで参考になった部分は行動に移せるはずだと思うんだけど、それがなかなかできていない。
では何故行動に移せないのか?
人間は失敗することに恐怖を感じると、行動できなくなってしまう生き物なのでしょう(P119)
まず心理的障壁をなくすべきで、そのためには、
行動目標は、「何を、いつまでに、どれだけ」といったように、具体的に数字で表した方がいい(P124)
ということと、行動を細かく分割して失敗のリスクを極小化すると良いのかも。細かく分割すると、少しの時間でも取り組むことができるようになるので、心理的にもその他の面でも取り組みやすくなる。もし違うと思ったら、その時点で止めれば良いのだから。
整理すると、
- 行動目標を決める
- 細かい行動に分ける
- 実際に行動する
というサイクルを回すということ。
まとめ
色々とやりたいことがあるけど、プログラムを作ることに取り組んでみたい。
以前Mac Fan9月号に「MacでSwiftプログラミング」という冊子がついていた。
これに取り組んでみようと思う。
ということで、
ということを目標に行動してみる。
雑感
最近感じていること
将来のことを考えてこの2年、外向きの活動を意識してきた。
主にセミナーや勉強会に出席したりして、バックグラウンドや価値観が違う人達と接する機会を増やしている。
そこで知り合った人たちは、そういうところへ出てくるくらいだから、若い人も自分と同世代の人たちも上の世代の人たちもみんなアクティブで、目的意識を持っていて刺激を受けられる。
それにひきかえ自分は・・・という思いがあり、まだ一歩踏み出せない自分がいる。
このところ「何が自分の心のブレーキを掛けているのか?」ということを考えている。
あと10年早かったら・・・?
年齢?
お金?
周囲への気兼ね?
三日坊主な自分を知っている?
時間がないという言い訳?
選択と集中が必要?
結局アウトプットが苦手?
これから何をやりたいのか? 本当にやりたいことが見いだせていない?
とか、いろいろ言い訳が出てくる。
でも気がついたら行動すれば遅くない(と信じたい)。
以前参加したコボリジュンコさんのセミナーで言っていた「自分の気になること」を探してみて、熱中できることを見つけないと。
とにかく考えているばかりでなく、動かないと何も変わらないよね。
動いたことで、皆さんと知り合えたわけだし。
ダイナミックな変化は難しいけど、少しずつでも動いて変化させていこう。
自分の価値を意識していますか? 〜【読書メモ】一生使える「仕事の基本」〜
(株)インバスケット研究所 代表取締役 鳥原隆志さんの著書。
インバスケットとは、
インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。
私はこれまで鳥原さん(の会社)が主催するインバスケット体験会に参加したり、
前著を読んだりで、鳥原さんの著書を読むのは6冊目。
さて本書は、インバスケットとは直接関係なく、物語と説話(?)を順に繰り返す形式で進む仕事の基本に関する事が書かれている本。テーマが「仕事の基本」なので、オーソドックスなキーワード(守破離、信用残高(「7つの習慣」で言う”信頼残高”)など)が散りばめられていて、これから仕事を極めていこうとする場合には有用と思う。
また、基本とはいうものの、なかなか直接教わることは少ないであろうことがまとまっている(最近の新入社員は教わるのかな?)。
さて、本書の中で興味深いフレーズはいくつかあったけど、その中から気になったものを一つ紹介したい。
ビジネスの本質とは?
「ビジネスとボランティアの違いは何か?」とある上司に問われました。
私が答えに迷っていると「それはお金をもらうかどうかだ」と結論づけられました。
(中略)
お金をもらうにはどうするのか?
それは価値を相手に認めてもらうことです。そうでないとお客さんはお金を出して買ってくれません。これは直接商品を販売しないビジネスでも同じです。(P48)
まずこの認識をすることが大事だと思う。
- 自分は今の仕事でどんな付加価値をつけることができるのだろうか?
- その付加価値に見合った有形・無形の報酬を得られているのか?
を考える習慣をつけたい。
その時に、自分の価値=自分の強みを認識する必要がある。これってなかなか自分では気付かないことが多いので、周りの人に聞いてみるとか、「ストレングスファインダー」のようなツールを使ってみるといいと思う。
前者ではより具体的な指摘を受けられると思うし、後者は客観的な評価が得られる(ただ、汎化されているのでわかりづらいかもしれない)。
自分は、あるとき上司から「資料を早くキレイに作ることができるね」と言われたことがあった。まあ資料は早くキレイに作ることが目的ではなく、その資料で相手を動かさなければ価値はないけど、手段の一つがうまくできると前向きに受け取った。それまで自分は資料づくりについて得意だとか思ったことはなかったんだけど、それ以来、よりスキルが向上するよう意識するようになった。
後者の「ストレングスファインダー」は、書籍(「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」)を購入して中に封入されているコードを使うと、34項目のうち上位5項目の強みを見ることができる。やってみたところ、「内政」「収集心」「調和性」「適応性」「学習欲」が上位だった。この結果はほぼ自分のイメージ通りかと思う。これをどう生かすか考えていきたい。
まとめ
サラリーマンとして企業に勤めているとつい忘れがちな「自分の価値を認めてもらい」、その価値に対して「報酬(=給料)を得る」ということに改めて気付かされた。他人のことをどうこう言うのではなく、自分は「価値を認めてもらえて」いるのか? 認めてもらえているとしたら、その価値に見合った報酬を得られているのか、意識していきたい。
また自分の価値を高めるにあたっては、自分の強みを知って、その強みを伸ばすのか、弱みを潰すのか、意識すべき。効果を考えると強みを伸ばした方が良いと思う。
トップ1%に上り詰める人が大切にしている 一生使える「仕事の基本」
- 作者: 鳥原隆志
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2015/10/21
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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
- 作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフトン,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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日々改善していますか? 〜【読書メモ】トヨタの自工程完結〜
本書はトヨタ自動車株式会社の相談役であり技監(本書出版時点)の佐々木眞一氏の著書。
本書を手に取ったきっかけは上司からの読めという指示だけど、表紙や目次をチラ見したところ、現在の仕事に直結すると思い購入した次第。
いざ読んでみたら、製造工場のスタッフ部門で働いている自分の今までの考え方は間違ってなかったと、想像した以上に再確認できる内容だった。
自工程完結とは
「心がけ」ではなく、もっと科学的に仕事の進め方を捉える事でした。ミスをなくしたり、やり直しをしなくても済むアプローチをするということです。それが「自工程完結」です。(P12)
この言葉に集約されていて、わざわざ解説する必要もないと思うけど、自分なりに紐解くと、「心がけ」という精神論ではなく、論理的に考え仕事を定型的なものに改善すると、ミスややり直しがなくなるということ。
仕事は必ず、
- インプット:前工程からの指示・依頼など
- 処理:自分たちの付加価値
- アウトプット:次工程へ渡す
という流れになる。「処理(付加価値)」を最大化するにはどうすれば良いかシンプルに考える、もしくは「処理」に付加価値がない・・・例えば情報を右から左へ流すだけのメールボーイになっているとか・・・なら無くせないか?を前後工程を含めて考えるべきと上司からよく言われている。
「自工程完結」は、もともとトヨタの製造現場で始まったことだけど、スタッフ部門でも同様に活用できる手法として広まっているそう。
当然展開するには相当な苦労があったはずで、その一端が本書に書かれている。これから自分が仕事をしていく上で、このことも役に立つはず。
まとめ
読んで欲しい人
- リーダーとしてチームを引っ張っていく人
- 製造現場だけではなく、あらゆる会社のスタッフ部門の人
ポイント
スタッフ部門の業務も何らかのインプット、処理、アウトプットという流れであるはず。であれば、「自工程完結」という考え方を適用して、改善できると思う。
これが実現できれば、
- 今ある業務がなくなったり、楽になる。
- 業務におけるミスが無くなる
- よりクリエイティブな仕事をする時間が作れる
などの効果が得られると思う。
業務改善で悩んでいる人は是非!
現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結―――リーダーになる人の仕事の進め方
- 作者: 佐々木眞一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/11/13
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データってうまく活用できてますか? 〜【読書メモ】データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」〜
データを活用してマーケティングに生かすための考え方について解説した本。なので、商品開発に所属したり、顧客戦略をデータに基づいて考えようとしている立場にいる人にはぴったりな本。
製造業の情報システム部門に所属している自分としては、てっきり汎用的なデータ分析手法についての解説がされていると思っていたので期待が外れた。自分が内容をよく確認せずに、タイトルだけで買ったのがいけないんだけど…。
とはいえ、データを分析・活用するという観点で参考になった部分を紹介。
昨今、「ビッグデータ」「IoT」「Industry4.0」「AI」などという言葉が流行っているけれど、みんな「データを活用してより満足度を上げましょう」ということが目的で、データから発見を生み出す技術が今後ますます普及するという将来像が現実になるとすれば、以下のような準備をする必要があるとのこと。
- データリテラシーを身につけ、維持する
- 目標に注意を向ける
- 才能を雇う、育てること
1.データリテラシーを身につけ、維持する
基礎レベルのデータリテラシーがなければ、周囲から取り残されてしまうだろう。(P347)
これは何にでも言えること。ITリテラシーがなければ、現在の情報化社会から取り残されてしまうように。ただどこまでが基礎レベルのリテラシーなのかは明記されていない(と思う)。統計学の初歩レベルだとは思うけど。
2.目標に注意を向ける
「データで何ができるか」という考え方から始めてしまい、「データで何をすべきか」を考えることがおろそかになってしまうのだ。(P348)
いわゆる手段が目的化するのを戒めている。あくまでもデータを使うのは手段。その結果を使ってどう行動し、何を得るのかを意識しないといけない。
目標設定の3要素として
- 測定方法
- ベンチマーク
- 時間設定
この3つの要素がそろわないと、目標は単にゆるい方向性を示すものか、願望のようなものになってしまう。(P239)
を挙げているけど、測定できて(結果を定量的に評価できるもの)、現実的で(ベンチマークの遥か上を行くようでは夢レベルになってしまう)、納期を切ることで初めて目標は機能すると言っている。
目標設定の考え方としてはSMARTという手法が紹介されている。SMARTとは、
Specific(具体的)
Measurable(測定可能)
Achievable(達成可能)
Realistic(重要性)
Time based(具体的な期間)
の頭文字を取ったもの。先に挙げた3つの要素が含まれている。
3.才能を雇う、育てること
何をするにせよ、数学マーケティングを活用したいのであれば、組織としてそれに取り組むようになっていなければならない。数学マーケティングの成功を左右するのは、数字でもアルゴリズムでもない。人間だ。(P348)
組織でいうと、スキルのある人をどう集めてきて、どう活用するか、を考えなければならない。個人ではやはり勉強してデータ分析のスキルを上げること。当然ですね。具体的にはやっぱり統計学から始めるべきかな。
まとめ
これからデータを活用してマーケティングを行いたい人向けの入門のための本だけど、最後の何割かのページは一般論として参考になるところ。各章の最後にポイントがまとめられているので、わかりやすいと思う。
- 作者: ディミトリ・マークス,ポール・ブラウン,馬渕邦美,小林啓倫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/02/28
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Points of You®体験会に参加しました!
今更感満載ですが、去る5/28の午前、コウスケさん(@kosstyle)の主催する"Points of You®体験会"に参加しました。
午前早目の開催ということで、田舎からだとちょうど良い時間に到着ができなかったため、会場前のスターバックスでゆったり時間を使うことができました。
Points of You®とは?
さてさて「Points of You®」とは何かというと、写真のカードを使って自らの内面を引き出して自分を理解していき、次のアクションへつなげるという自己の活性化のための手法という理解をしました。
詳しくはPoints of You®公式サイトを参照ください。http://poyjapan.com/aboutpoyj
視野を拡大し、創造力や発想力に刺激を与えるツールとして、ビジネス、教育、公共分野など非常に幅広い領域で使用実績があります。たとえば、ビジネス領域ではグーグル、インテルなど世界をリードするトップクラスの企業がポインツ・オブ・ユーを導入し、組織変革やプロジェクトマネジメントなどを図るにあたっての、個人の内観を図るツールとして活用されています。日本では、2014年に日本語版をリリースし、普及活動を本格的にスタートさせたところです。
体験会のハナシ
今回のワークは、
- 集中
- 過去半年でうまくいったこと
- 過去半年でうまくいかなかったこと
- この先半年、どうしたいか?
を二人一組のペアを組み替えながら進めていきました。2〜4について、
- 裏返したカードを引いて、そのカードの写真から連想される過去半年でうまくいったことをペアの人に伝える。
- ペアの人からフィードバックをもらう。
- ペアの人がカードについて伝える。
- ペアの人にフィードバックをする。
- ペアの人とカードを交換する。
- ペアを組み替える。
を繰り返し。
鮮やかな写真のカードを使うため、脳内イメージが刺激されるのか、「勉強会への参加」「ランニング」「写真」など、初めて会った人に対して会話するのに普段なら出てこないような言葉が出てきたように思います。やはり無意識なのか意識的なのかは別にして、常日頃考えていることなんだろうなあと思います。兎にも角にも写真を使って想像力を働かせるので、とっつきやすく面白いと思います。
最後に行ったワーク「今現在チャレンジしていること」ということで出てきた「写真」ですが、4ヶ月経った今、自分としてはこの時より半歩ぐらい踏み出したように思います(小さいですけど)。やはり、言葉に出すということは大事だなあと感じますね。
現在コウスケさんのPoints of You®関連講座としては、
の3種類が用意されていて、随時開催されています。私が今回受けたのは一番上の「体験会」です。エバンジェリスト養成講座は、「私もPoints of You®を広めたい!」という人向き、個人コーチングは、「Points of You®を使ったコーチングを受けてみたい」という人向きのようです。2016年11月までの予定はこちらにまとめられています。
興味のある方は是非!
ツールとしての"Points of You"
人に勧めといて自分にとってはどうか?ということですが、コーチングなどの一つの手段として利用するのはとてもいいと思います。しかし今の自分にはちょっと有効活用するスキルがまだ足りないように感じます。ライフハック系の勉強会で知り合った人たちが次々とエバンジェリストになるのを端から見ていると羨ましく思いますが、ここは落ち着いて例えばコーチングとはなんぞやとか、目的を明確化するところから入らなければ・・・と考えています。